ライター職の1日と
入社3年目
ライターは、「聞く」「書く」という仕事を通じて担当するクライアントの全てのメディアづくりに関わります。コーポレートサイト、会社の歴史をまとめる社史、採用広報メディア、新製品のマーケティングサイトや販促カタログ・・・。取材や執筆、メディア設計を担当します。最近は企業のPR戦略に即したSNSメディアの仕事も増えており、多様なメディアをディレクションすることで力が伸びていきます。クライアントの課題をどこまでも深く掴めるよう動き回り、自分の役割に制限をかけずに戦略や企画領域にどんどん踏み込んでいきたい方を求めています。
08:00
自分が担当するクライアントや業界の動向を新聞やWebサイトでチェック。今後の取材や執筆のネタのためにも必須の時間。
09:00
プロジェクトチームでの打ち合わせ。プログラマー、デザイナー、ライター、フォトグラファーなど、多様なスペシャリストがアイデアを持ち寄って今日のワークの方向性を決定します。
10:00
前日に取材した案件の原稿執筆を進めます。2,000字程度の原稿を3時間で仕上げていきます。
13:00
ライターチームでパワーランチ。 オフィス近くにミーティングを兼ねてランチに行きます。昼食をとりながら雑談も踏まえつつ、現状の課題やノウハウをシェアします。
14:00
このあと行う取材の準備をします。A4サイズ1枚に取材の要点をまとめたものを確認します。
14:30
移動。取材は全国各地で行われます。終日出張ということも。
15:30
取材スタート。取材相手は、案件や企画ごとにかわります。大手企業の社長から部長や社員、著名人までさまざまです。聞き漏らしがないように丁寧に聞いていきます。
16:30
移動。同行したコンサルタントと取材内容を振り返り、執筆の要点をまとめます。
17:00
帰社後、取材内容を忘れないうちに、プロット(あらすじ)を書き起こします。その後、翌日の準備をして19時には帰宅。
研修を終えて一通りの基礎を習得したら、まずは、クライアントの二つのサイトの運営支援を行っていただきます。一つは、企業がコーポレートサイトやFacebook上で自社の大きな出来事やトリビアを発信する取り組み。もう一つが、社員向けに自社の方針を伝える社内ニュースサイトです。
社員が1,000名を超える企業では、日々大きなイベントが発生します。二つのサイトにどのように発信していくのか、週1ペースでの打ち合わせが発生し、重要なイベントには取材に出向いて記事にしていく支援をしています。日増しにクライアントの理解度があがっていき、ゆくゆくは様々なメディアをディレクションしていくための土台ができていきます。
クライアントを知り尽くすための行動に、いっさいの制限は設けません。実際に執筆をしている時間は全体の3~4割程度に留め、その準備にあたる情報のインプットや多様なイベントや拠点を見て、クライアントから課題を聞き取ることに集中してください。
半年かけて各種イベントに立ち会っていくと、クライアントの“事情通”になっていきます。最初は記事を読みやすく、分かりやすく、といった表現上のテクニックに終始することが多かった自分が、いつのまにかクライアントの個別事情に合わせて書けるようになっていきます。そして、企画にまで踏み込めるようになっていくのがこの時期です。
例えば、ある社員は大手小売クライアントの施設が10周年を迎えた時、取材・執筆の依頼をいただきました。この施設は、クライアントにとって大きな意味を持つことを知っており、現在進めているブランディングにもうまくマッチすると考えて企画から提案しました。
10周年の歩みに眠っている仕事への情熱や知恵を表現したい。その施設に歴代関わってきた方を取材し、当初は1,000字程度のイベント記事に終わる予定だった企画を合計1万文字の連載記事に切り替えることになりました。
このように、クライアントのことを「知っている」、その意味をおぼろげながら掴んでいくのがこの第二ステップです。
ライターという仕事のなかでも、人によって大きく差がつくのが「聞く力」です。聞ける範囲や深さが変わることももちろん、人によっては、1回の取材だけでこれからもあなたにお願いしたいと言われるケースもあり、取引の展開を大きく左右します。単に質問を並べるだけではなく、相手の心をほぐし、これからも長く付き合いたいと思わせるための力をつけていただきます。
実際に、入社して1年目からクライアントの重役にお話を伺い、社員の討論会を取り仕切るような社員も存在しています。全ての領域にマルチに対応できなくても、例えば2つのニュースサイトの支援を通じ、半年ほどかけて見て・聞いた情報があれば、自分のクライアントには取材することができるようになります。
クライアントが消費者に選ばれる理由や経営のモットー、今抱えている組織課題などをリアルに掴んでいる外部スタッフは重宝され、年齢に関係なく指名を勝ち取ることが可能です。はじめは、一つの取材の準備に20時間かかるかもしれません。業界のことを深く知るために足を使って視察に1週間出向く必要があるかもしれません。その行動すべてをJBAは推奨し、後押しします。また、クライアントの担当チームは多様な強みを持った社員複数名で構成されていますので、お互いに学びを深める勉強会を開催して準備をすることもできます。
“クライアントを知る”とは、どこまでのレベルを指しているのか実感し、取材を通して世の中を動かすようなポジションにいる方々から「またあなたに話を聞いてもらいたい」、そう言われる体験をつくるのがこの第三ステップです。
JBAの領域の広さから、週に1度はクライアントのどこかの部門と打ち合わせが発生しています。取引が長くなれば、クライアントよりもクライアントのことに精通している、そんなシーンがでてきます。営業部の方にお聞きした若手の育成課題が人事部の方とのミーティングで活きたり、海外事業部で支援しているWebサイト構築のお話が宣伝担当の方へのイベント設計提案の精度をあげたり。 書く・聞くなどの基礎スキルに加え、クライアントを理解する力を高めていただきます。
書く力、取材対象者から話を引き出すインタビュー力、ビジュアル表現をイメージしてメディアをディレクションする力、人を動かす手法の知識。 すべての基礎スキルの研修カリキュラムを整備しています。 また、入社して1年間は週に1回、課題に取り組み、先輩からフィードバックを繰り返しています。
JBAが扱うメディアはWeb・動画・紙・内装・展示など多彩。メディアによって異なるライティングや導線設計のテクニックなど、過去のプロジェクトがデータベースになって蓄積されています。2週に一度ペースの社内勉強で、プロジェクトを担当した社員から講義形式で学ぶことができます。 また、入社した直後はメディア制作の進行業務を実体験し、スケジュールや予算コントロールの力を身につける期間も設けています。
毎朝、クライアントと接するメンバーでの社内共有会が開かれています。そこで飛び交う情報は新聞よりも最新で、大手企業クライアント300社の事業展開や組織内部のジレンマなど通常は知り得ないものばかりです。この場が、メディアづくりの背景にある課題を理解し、クライアントとディスカッションできる基礎を築いてくれます。 また、企業の戦略に関する書籍やDVDが社内に図書館のように揃っており、担当するクライアントの業界について学ぶ環境も整っています。