順風満帆ではなかった
JBAの成長ストーリー

知名度も専門性もなかった、試行錯誤の8年

今でこそ、急成長していく未来だけを見据えていけるが、8年前までそんな余裕はなかった。 2016年。セミナーを開催すれば満席、クライアントは著名な大手企業ばかり。一人ひとりが専門性をもって、多様な相談に自信をもって応えていける。 そのいずれか一つも、8年前のJBAにはなかった。 創業の地、大阪で成長を続け、東京市場に本格参入したものの、知名度が物を言う業界で門前払いをくらうこともしばしば。銀座の片隅にひっそりと佇む20坪のオフィス。たった8年前、そして、試行錯誤の8年。

思いがけない、停滞

東京市場への本格参入でぶつかった「成長の壁」

『クリエイティブ業界に、だすべき成果を議論するコンサルティングマインドを持ち込んで革命を起こす』

どんなクライアントにもコンサルティングマインドをもち、課題を受けとめ、枠にとらわれない提案をしていけば選ばれる。そう思っていた。

しかし、「会えない」「企画に予算はつかない」「競合も多くコンペは大手代理店がとっていく」が現実だった。

大阪で創業し、14年連続の増収増益を続け、大きく成長する世界は目の前のはずだった。クライアントもどんどん東京に本社を移転する時代となり、JBAも併走する形で東京市場に本格参入。描いていた成長の急カーブは、思いもよらず鈍化していった。

「圧倒的と信じられるものができるまで
仕事はしなくていい」

入社3年以内の若手社員を中心に発足した32名の新商品開発部隊

どれだけ戦略面から入れます、とJBAが訴えても、あえて無名のJBAを選ぶ理由が東京のクライアントにはなかった。

取引がスタートしてからであれば感じていただける、JBAのコンサルティングマインドを分かりやすく伝えられる、圧倒的に強いサービス・商品が必要だった。コンサルティング「マインド」ではなく、コンサルティングそのものがクリエイティブの付帯サービスになっているくらいの特徴をだしたい。

仕事の傍ら、専門性を高める研究をする社員をまえにして、代表の高下は言った。

「圧倒的と自分たちが心から信じられるものができるまで、今日からいっさい仕事はしなくていい」

その指針を明確にするため、入社3年以内の若手社員を中心に、32名の新商品開発部隊を発足している。これまでも着実に歩みを続けてきたが、目指しているのは業界のスタンダードを自分たちがつくること。従来型の発想を打ち捨てるべく、研究開発のためにオフィスも新たに立ち上げた。

黙っていても選ばれるくらいの特徴をつくるため、JBAはいっさいの受注活動をストップした。大手企業にも安心して受け入れられるために、強いサービス・商品をつくる。目先の仕事は、追わない。毎朝7時から弁当をつつきながら集まっていた当時の部隊から、現在の幹部たちは育っていった。

無条件に未来を
信じられるのは、若い力

入社2~3年の若手社員が創り上げた『コンサルティング&』モデルと新たな成長ストーリー

ただし、やみくもに流行をおうような研究開発をしても未来はない。

行き着いた事業のあり方は、『コンサルティング&●●●』モデル。

ターゲットとする大手企業は、年間を通して100を超す広報ツールを作成している。会社案内、新製品のマーケティングサイト、学生向けパンフレット・・・。その一つひとつに企業の課題が眠っている。ツールそのものの研究とともに、ツールの背景にある課題のコンサルティングサービスも開発することに。例えば、学生向けのパンフレット作成ならば、併せて採用のコンサルティングから入りこむ。ツールだけでは成果にたどり着けないならば、社員のリクルーター教育もする。どんなツールの制作も、成果がでるストーリーを描く『コンサルティング&』モデルとしてサービス・商品化していった。

前述の通り、躍動したのは入社2~3年の若手社員。代表高下の人材への想いが、実りをとげたともいえる。2007年には、社員数60名の組織に、当時の利益1億円を投じて新卒社員を24名採用している。この時期に入社してきた若い力は、旧来の発想に捉われず、今のJBAに連なる事業を次々に立ち上げていった。

研究開発の時間を重視した業務設計
商品と人、両方が同時に磨かれる

目先の売上をおわず、未来を創る時間にとことん投資するJBAの文化

『コンサルティング&』モデルで試行錯誤の時期は続いた。「コンサルティング&企業紹介メディア」「コンサルティング&採用ツール」「コンサルティング&医療業界メディア」「コンサルティング&イベント」「コンサルティング&新製品プロモーション」・・・。

どんな施策も、あくまでJBAが提供するのは『コンサルティング&』モデルだ。

たとえば、会社の歴史を綴った社史であれば、会社の歴史の紐解きと同時に、組織のDNAの定義付けまでもライターが提案する。社史制作のプロセスに若手社員を巻きこむ、人材育成の視点もプランに盛り込む。そこまでやってくれる会社は他にない。

目先の売上をおわず、未来に時間を投資するから、結果はついてくる。特定のツールについての研究で国会図書館にこもりきりになる時間。企業の戦略や組織を調べて理解する時間。商品の研究は人を磨き、人の強さはそのまま商品の強さになる。研究開発型の文化は、JBAの大きな財産だ。何か一つのアイデアが急に売れるような近道はない。泥臭く、地道な研究は今日も続いている。

JBAの未来はクライアントと
共にある

新たなサービスを生み出し変化の中心にいるのはいつも入社1年目の若者

現在、8年前に20坪だったオフィスは、15倍にまで拡大している。今、JBAには営業職はいない。取引を一度スタートすれば、毎週会う関係があるため二つ、三つと別の依頼をいただく。仕事をとる、という発想はなく、実直にクライアントから相談される課題を受けとめていくのが社員の仕事だ。一つの仕事で予算を度外視して時間をかけても、それは未来の仕事に活かされていく。目先の利益はいっさい考えず、関係を深めていけば自動的に売上は増えていく環境だ。

仮に、JBAにまだ知見が足りないものがあっても、それは次のビジネスの種だと考え、手を挙げた社員が研究を重ねてサービス化する。この8年で様々な『コンサルティング&』が生まれた。

これからも、JBAは日本の先端をいくクライアントの未来をともに考え続ける。今のJBAに足りないものが既にいくつも見えている。この8年間と同様、足りないものは社員個々が生み出していくことになる。クライアントを取り巻く環境も目まぐるしく変わる時代。それに対応するJBAの未来も、おそらく常に変化の日々だ。

海外3拠点で
クライアントの半歩先をいく

NY、ロンドン、上海の3拠点構想を現在すすめています。全拠点への視察も完了しており、具体的な地域の検討が進んでいます。クライアントのグローバル化は加速しており、現地でのブランディング、販促など、課題は山積み。

現在も海外視察に同行するなどしていますが、もっとクライアントをリードしていくために海外拠点の整備は緊急課題なのです。

世界中の情報で
提案精度を極限まで高める

クライアントからの相談に応えていく生命線は、情報力。どんな相談がきても、世界中の情報をふまえて、適格にディスカッションがスタートできるよう準備をしています。

業界動向を分析する部隊を社内外に揃えており、毎週レポートが手元に届きます。

また、世界中のデザインを探索する一ヶ月視察を実施しており、既に3名の社員が欧米を中心に情報収集をしました。

情報の収集に終わりはなく、現在情報アーキテクチャーの部門設立を検討中です。

選ばれ続ける
プランナーを育成する

クライアントの課題をうけとめ、解決・成果を意識するプランナーを育成します。印刷、イベント、人材、様々な領域の経験を軸に、入社後は研究を重ねていただきます。BtoC向けのスマホサイト構築の経験をもった社員は、入社してからすぐにJBAクライアントをまわり、スマホニーズを把握。個別案件のディレクションと同時に、新たなスマホパッケージの開発に注力しています。

現在の開発テーマ