出版業界への就職を考えていたとお聞きしました。
JBAに入社した経緯を教えてください。

私は小さい頃から、世界を舞台に仕事をしたいという夢を持っていました。大阪大学では国際法を学び、1年間アメリカへ留学した経験もあります。もともと自分が知らない世界を見ることが好きだったので、現地へ取材に行ってその情報を人々に伝えることを仕事にしようと、帰国後は出版業界で働くことを考えていました。ところが出版社への就職がうまくいかず、その後も色々な企業の説明会に参加して「世界を舞台に活躍したい」という熱意を受け止めてくれる企業を探しましたが、それも簡単に見つからず…。「自分が好きなことを仕事にするのは難しいのかな」と考え、食品メーカーや外資系の企業、人材業界の企業を受けたりと、さまよっていました。それでもやはり「伝える」仕事を諦めきれず、それを周りの人たちに語り続けていたとき、偶然紹介してもらったのがJBAだったのです。会社全体の「世界を目指して、どこまでも自分の力でやってみて良い」という姿勢、そして、日本企業に対して貢献していく使命感が溢れる雰囲気に惹かれ、「出版業界の仕事とは少し違うかもしれないけれど、騙されたと思ってまずはこの会社で自分を試してみよう」と思い、飛び込みました。

入社してみて、どうでしたか?

JBAでの仕事内容は、取材を通して現地でこそ感じられる魅力を掘り出し、それを文やキャッチコピーで伝えたり、写真も含めたクリエイティビティ全体で人の心に訴えかけたりと、驚いたことに、私がもともと出版業界でやりたいと思っていたことそのものでした。また、グローバル企業のお客さまも多く、海外取材や海外向けのメディアに携わるような仕事も1年目から任せてもらえました。それは嬉しかったですね。一方で、思っていた以上に難しいお仕事でもありました。デザイナーやライター、カメラマンを全員同じ視点で巻き込んでプロジェクトを進めていくということが、とても大変だったのです。
JBAという環境にいるだけで自然と成長できるものだろうと、仕事を甘く見ていた自分がいました。大きな夢を語りながらも実現できない自分の無力さを痛感させられましたね。ただ、実現できるかどうかはともかく、その大きな夢を潰さずに見守ってくれるのがJBAの良いところです。理想を高く持ち、「将来はここまで成長して、こんなことを実現してみせる!」と言っている社員が周りにたくさんいる環境の中で、私も背中を押されました。最近では、周りの人を巻き込んでいく工夫も少しずつですができるようになってきました。例えば、わかってもらえているだろうと妥協することなく、しっかりと自分のビジョンを周りに示したり、そのビジョンを共有して仕事をしてくださった方へ感謝の言葉を欠かさないなど、細かい配慮を心がけたり…。昔より、素直になれたと思います。実は入社当初の私は「萩原はツンツンしている」と社内でも有名だったほど、尖った態度を取っていたのです。自分の力で何か大きなことができると思い込んでいたので、周りと協力しようという意識はありませんでした。今思えば、人とのつながりが深いJBAの仕事に、戸惑っていたのだと思います。JBAの仕事においてお客様や社内メンバーとの間で築く人間関係は、私がそれまでの人生で体験してきたものに比べて、非常に強いものだったからです。ただ、様々な案件に携わっていくうちに、最初は苦手だと思っていた深い人間関係も「ここまで内面に踏み込んできてくれる人たちはなかなかいない。それならば私も、積極的に関わっていかねば」と前向きに捉えられるようになりました。その気持ちの変化が転機となり、お客様とも正面から向き合い、信頼を築こうとする姿勢が生まれたのだと思います。

お客様との関係について、印象に残っているエピソードを教えてください。

ホテル業界のA社に広報メディアの提案をした際のお話です。A社から持ちかけられた相談は、「それまでの広報誌に加えて広報Webサイトも作ることで、さらに戦略的な広報を目指したい」といったものでした。広報誌の場合、年4回だけの発行になりますが、広報Webサイトだとコンスタントな情報発信ができ、「こんな会社を目指している」というビジョンや自社の魅力をさらに伝えることが可能になるからです。その広報Webサイトをより効果的なものにしようと、私たち提案メンバーは、お客様との打ち合わせを前にA社に関する書籍を買い集め、時間をかけて読み込みました。創業者の哲学やDNA、エポックになるようなエピソードなどの情報を可能な限り収集し、それらを元に「A社にとって大切なもの」は何なのかを吟味。その「A社らしさ」とも言える部分を尊重しつつ、今のA社に最適な、広報の新しいあり方も考えました。それまでのA社の広報誌は、社員についての情報があまり載っていない、堅い内容のものでした。私たちは「社員同士がもっと互いの仕事内容に興味を持って、誇りを感じられるようなメディアにしたが良いのでは?」と考え、新しいコンテンツの案を練ったのです。

そのような綿密な準備を重ね、いよいよ迎えた提案の場では、実際に読んできた本を広げながら、「新しい方向性で、社員にスポットライトをあてた広報誌を作るべきだと思います!」と、同期と一緒に熱弁しました。新しいメディアのイメージが沸くように、デザイン案や年間の特集企画案などもデザイナーと一緒に作成してお持ちしました。すると、お客さまが本当に感動してくださって。「自分たちの会社のことをこんなにも研究してくれて、本当にありがとうございます」というお言葉をいただいたときの嬉しさは、今でも忘れられません。「A社のためになりたい」という私たちの思いが届いたのだと、胸が熱くなりました。

JBAの魅力とは、どんなところだと思いますか?

JBAの魅力の一つとして私が強く推すのは、お客さまや共に働く仲間たちが、とても素敵だという点です。JBAでは、色々なお客さまと出会って刺激を受けることも、「こうしたらお客さまに喜んでもらえるのでは?」と仲間と真剣に語り合うことも可能です。現在私は、JBAでインターンをしている学生と一緒に、社内のライティングのレベルを向上させるためのプロジェクトを進めています。学生ならではのまっさらな視点で意見を述べ、議論してくれる姿を見ながら、私も負けずに頑張らねばと元気をもらう毎日です。社会人になると、失敗してもクヨクヨしている暇はありません。たとえ失敗してしまっても、「また次に向かって頑張ろう」と立ち直る力をくれる環境が、ここJBAです。これからも、「日本企業の素晴らしさを世界に広めたい」という大志を胸に、仲間とともに前を向いて挑戦を続けていきます。

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