学生インタビュー

読書に伝わる編集の極意とは?

ライター T.Hさん

インターン生インタビュー 辻さん

読者に伝わる編集の極意とは?

私は2021年6月に学生インターンとしてJBAに入社しました。昔から「文章が好き」で、インターン説明会で文章にどこまでもこだわれると聞いて魅力に感じたのがきっかけです。なので、最初は主にライターとして活動していました。
しかし、原稿作りの経験を積んでいくと、少しずつ悩み始めることが多くなりました。「お客様の意図を伝えるためには文章だけにこだわっていても難しいなぁ」。そんな感情で悶々としていた秋ごろに、「編集」という仕事と出会ったのです。

「編集」と聞くと、皆さんは雑誌の誌面のように、きれいな誌面を作ることをイメージする人が多いかもしれません。実際、私もそうでした。しかし、実際は全然違っていて。ただ要素をきれいに並べるだけではなく、どうしたら企画の意図が「読者に伝わるか?」を考え、文章や写真、キャプションなどを整理する。まさに、私が文章つくりで悩んでいた課題にドンピシャに当たった感覚でした。手段・見せ方を先行して考えるのではなく、「なぜその企画を掲載するのか?」を念頭に置き、企画目的を固めてはじめて、手段・見せ方を検討する。こんな上流からすべてを考えられると、自ずと読者に伝わる原稿にもつなげられるのかなと思ったのです。

「自分の武器を増やしたい」で飛び込んだ「編集」

…とここまで偉そうに語っていますが、編集を始める前はそんなことは全く知らず、ただ「面白そうだから」という理由で編集に飛び込みました。 今振り返ると、自分の性格が「迷ったらとりあえずやる」という性格だったからできたのかなと思っています。入社して以来、「何か執筆以外に自分の武器になるものが欲しい」と思っていたため、「とりあえず飛び込んでみよう」と決断するのはものすごく早かったです。

そんな理由で飛び込んでみたものの、実際に編集という業務に携わる中でも苦労したエピソードはたくさんあります。
例えば、編集では手書きやパワーポイントなどで紙面のイメージを伝える「ラフ作成」という業務があります。私は手書きで始めたのですが、フリーハンドでまっすぐな線が全然書けなくてとても四苦八苦しました。今は、数をこなす中でかなり上達したとは思いますが、もともと絵心がないため、その点では今も苦労しています…。編集と執筆という両方の業務に携わることで、自分の執筆した原稿がどんな誌面になるのかイメージが付きやすくなり、より読者に伝わる執筆ができるようになりました。また、企画のタイトルや文章の小見出しなどを考えながら、誌面イメージを創ることができるのは、執筆をたくさんしてきたからこそだなと思っています。

「冊子の全てをリニューアルする」という大きな挑戦

執筆と編集、両方の業務に携わる中で、特に、思い入れのある「学生主体での社内報1冊リニューアル」に関わらせていただいた経験についてお話します。
JBAではお客さまから社内報のリニューアルや新規の発注をいただくことがあります。そんなリニューアルのなかでも、冊子を丸々全てリニューアルしたいというご相談がたまにあります。それを、学生主体で企画から編集・執筆、制作まで一気通貫して行おうという声が上がりました。正直、最初は「本当に自分でできるのか?」と不安ばかりでした。しかし、もともと紙の媒体が好きで入社したこと、そして、伝える事にこだわって執筆と編集をしてきた経験から、社内報制作の全体像がわかっていたという自負もあったので、挑戦してみることにしたのです。

リニューアルするためには、まず、お客さまからいただいた既存の社内報を読み込むところから始まります。既存の社内報のどこをお客様は変えたいのか、お客様がこれまでこだわってきたところはどこにあるのか、徹底的に読み込みました。その後、そのお客様にぴったりのゴール(参考となるイメージの冊子)を、様々な広報誌や雑誌、他社事例などから探します。様々な媒体に触れながら、お客様の理想の社内報像を描いていくこのワークが、とてもワクワクしました。ゴールが決まったら、その誌面に必要な要素を編集し、執筆します。
それが完了するといよいよデザイン制作。デザイナーさんが私の意図を把握して制作できるように、誌面のイメージを余すことなく伝えます。最後に、できあがった誌面がイメージ通りか、一冊として成り立っているか確認してようやく一冊が完成します。

このように、文章で書くあっさりしていますが、実際に携わってみると想像していた何倍もの時間や手間がかかりとても大変でした。学生主体で進めているためシフトも稼働時間もバラバラで、作業の進捗を追うのも一苦労。四六時中、“リニューアルのこと”を考えて悪戦苦闘していたことを今でも覚えています。実際に、大手時計メーカー様のリニューアルの際は、ご提出の数十分前まで細かい修正→チェックを繰り返しており、提出直前までバタバタしていました。ここまで大変だったことばかりを書いてしまいましたが、比較的長い期間をかけて制作するため、同じチームのメンバーと日々議論しながら作業を進められたのはとても楽しかったし、学びや気づきを得ることができて勉強にもなりました。

こだわり抜いたからこそ生まれた感動

このような社内報1冊のリニューアルという大型プロジェクトにも関わらせていただいたおかげで、常に「自分が何をするべきなのか」を考えながら動く「責任感」が身についてきていると感じます。自分に責任がある分、自分の担当した1企画、1冊ができあがったときの感動は忘れられません。また、1冊に長く関わることができるため、仕事の領域に縛られることなく、1社・1冊に長く関わることができます。さまざまな業務を経験できるだけではなく、企業や業界に対する理解が深まることで、より提供価値を上げることができます。

今後も、1冊リニューアルに関わっていくとともに、この経験から得た責任感を持ってどんな仕事にも取り組んでいきたいです。

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