JBAに入社した経緯を教えてください。

この仕事を志したきっかけは、「伝わらないことって、もったいない!」という、大学時代の気づきからでした。私は広島大学で、街づくりを振興するサークルに入っていて、2年生時には東日本大震災の被災地の一つである、宮城県気仙沼市を訪れました。現地の方は「ここには何もない。ただの田舎だよ」とおっしゃっていたのですが、私には、その土地がとても魅力的に見えました。食べ物が美味しくて、漁師さんたちには活気があって、お年寄りから子どもまでを含めた人と人とのつながりが強くて。震災を経てもなお、自然に正面から対峙し、地元を愛し、前向きに住まい続ける現地の方々の人柄や土地の雰囲気に、私はすっかり魅せられました。その後、大学を1年間休学して、気仙沼に入り浸ったほどです。けれども、本当に素敵な土地なのに、それは他の地域の人にはほとんど知られておらず、地元の人でさえその素晴らしさをどのように伝えれば良いのかに気づいていませんでした。「伝わらないことって、もったいない!」と強く感じた瞬間でした。そこで、知られていないものの魅力を発掘し、伝えていける仕事をしたいと思うようになったのです。そんな中で出会ったのが、発信するだけでなく、その元となる課題発見まで企業に密着して徹底して行えるというJBAの仕事。「私が働きたいのはここだ!」と直感しました。

「伝える」が森田さんのキーワードなのですね。どのような方法で実践されているのでしょうか ?

JBAでは様々な種類の媒体を扱っていますが、「伝える」ための手段として最も読み手の心を動かすことができるのは、言葉や文章だと思います。デザインを工夫して見た目で訴えかけることも大事ですが、その背景には文章で作られたシナリオが必要です。私は各媒体を通じて伝えたいことは何かと考え、お客様とすり合わせ、取材では鍵となるエッセンスを抽出し、取材後はライターとともに文章の構想を練ることに全力を注いでいます。特に取材では、インタビュイーの手腕によってどこまでも内容を深掘りすることが可能です。その方だからこそ発信できる言葉を引き出すために、お客様の企業やインタビュアーの方について理解を深め、想いに寄り添う努力を、私は絶対に惜しまないようにしています。

今年で入社3年目とのことですが、印象に残っている出来事はありますか?

例えば、入社時からずっと関わらせていただいてきたA社にまつわるエピソードがあります。A社の現場で働く様々な立場の方に週1、2回のペースで取材を続け、ずっとお話を伺ってきた私には、皆さんが口ずさむ「A社らしさ」を物語る言葉が、共通点として見えてきていました。それを吟味しながら原稿化したところ、「A社らしさをよくわかって、うまく伝えてくれている」と、お客様から大好評で。お客様に寄り添い続けてきた結果、可能になった仕事だったと思います。

また、B社でとある企画を行った際にも、嬉しいエピソードがありました。その企画は、B社の現場の方々の声を集めるといったもの。普段、それぞれの現場でどのような仕事がされているのか表立つことはないものの、そこで働く方々には世の中に貢献しているという自負があることが、B社と深く関わっていくうちに伝わってきていたのです。「形にはなっていないその想いを汲み取りたい」と、私は取材を企画しました。そしてその取材が終わった後、方々から漏れなく掛けられたのが、「この現場を取り上げてくれてありがとう」という言葉でした。私たちJBAが仲介役となることで、新たに発信できた想いがあったのです。お客様の期待に応えることができたのだと、胸が熱くなりました。また、お客様のその想いが、社会を動かす力になることもあります。そのきっかけを提供できるこの仕事のやりがいは、非常に大きいものです。

これまで様々なお客様とのやりとりを通じて、取材の重要さを実感してきました。事前にインタビュー項目を準備していても、実際にお会いして取材することで、想像もしていなかったような新たな情報が引き出されることも多くあります。感動が絶えない毎日ですね。

とても生き生きしてらっしゃいますね。最後に、JBAのお仕事の魅力を教えてください。

様々な場所に行き、様々な分野のプロの方のお話を伺える、そして新しい価値観に触れることができるというのが、この仕事の大好きなところです。また、インタビュアーの方自身も、言語化することで新たな気づきを得られるのではないかと思います。私はこれからも、「伝える」ことを支えるJBAでの仕事を通して、様々な立場の方が未来へ一歩踏み出すための機会を、ひいては社会を変える力までもを生み出していくために、突き進んでいきます。

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