社員インタビュー

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桃田あおい

企業を知り、企業を書く面白さ。
ライターの枠を超えたコンテンツ制作に挑む。

桃田 あおい

クリエイティブ本部
ライティング事業部

出版志望からライターに。
ビジネスに疎かった自分が、血の通った企業の魅力に惹かれた。

ーインターンから新卒入社された桃田さん。当時からライターとして働かれていたそうですが、そもそもどうしてJBAでインターンを?

JBAに出会ったのは大学4年生の就職活動。私は小さい頃からたくさんの本を読んで育った、自他共に認める活字中毒者です(笑)本を通して色んな世界を疑似体験することで、人生が分厚くなる経験をしてきたからこそ、そんなコンテンツを自分も作りたいという自然な動機で、出版業界を志望していました。しかし、4年生の夏頃にすべての選考に落選。途方に暮れていた時、見つけたのがJBAでした。とんとん拍子に面接を突破し、最後の社長面接で入社までの3ヵ月間インターンをすることが決まりました。

ー新卒入社までの選考の一環でインターンされていたんですね。「コンサル」というキーワードからJBAに出会ったということですが、どうしてライター職を選ばれたんですか?

これまでの自分の人生を振り返った時、文章力や国語力といった自分の強みを活かせるのは、コンサルよりライターだと思ったんです。また、当時の私はいわゆる「ビジネス嫌い」。自分が親しんできた文化や芸術と言った領域とは相容れないように思えて、何となく抵抗感があったんですよね……。文系の方なら、共感していただける方も実は多いのではないでしょうか。

ーインターンを始めてから、その気持ちは変わりましたか?

変わりました。入社してすぐに、JBAが発行している企業のマガジンなどを読み込んだのですが、社員の方々が笑顔で映っていたり、真剣な目で仕事をしていたりする記事をたくさん見て、当たり前のことですが「企業や会社も、人で成り立っているんだ」と気付きました。それから、ある会社の「企業理念」を紐解く記事を書いたときには、資料を読みながら、「かつてこの企業を創業した創業者の思いが、今の事業や経営にも脈々と受け継がれているんだ」と驚きましたね。それまで「血の通っていないもの」と無機的に捉えていた企業が、長い年月をかけてたくさんの人の思いと共に存続してきた、温かみのある存在だと感じられるようになりました。この記事では、同じインターン生とディスカッションをしながら、誌面の編集案を考えたり、「ここはである調の方がかっこいいかも」と複数の原稿案を提出したり、ライティング以外の業務にも挑戦。後日、その記事が好評だと役員会でお褒めを受け、お客様が涙されるほど喜ばれていたという話を聞き、「自分もお客様に喜んでもらえる仕事ができるんだ」と実感しました。JBAで経験した、企業の魅力を紐解きながらコンテンツをつくる仕事は、当時内定をいただいていた他の会社と比べても、圧倒的に面白かったです。たった3ヵ月でこれだけ色々な仕事ができるのなら、入社したらもっとたくさんの面白い仕事ができると思えたことが、入社の決め手になりました。

桃田あおい

喜ばれ、信頼される仕事とは何か。
ライティングを通して、必死にお客様と向き合った。

ー3ヵ月間のインターンを終え、社員として入社された桃田さん。振り返って、印象に残っている新入社員時代の仕事は何ですか?

飲食業界D社様の、社内向けマガジンの名物企画のライティングを担当したときのことです。それは、その企業の現場で働く社員の成長の軌跡を伝える、工夫された構成と読み応えのある文章が売りの企画でした。社外のベテランライターの方が長く取材とライティングを担当されていたのですが、日程が合わず、急遽私がライティングすることになったのです。

ーベテランライターさんの担当企画の代役に抜擢とは、すごいですね!

元々担当していたライターさんとの実力差や、お客様が元編集者で強いこだわりをお持ちだということに、正直大きなプレッシャーを感じました。しかし、私にはそれでもやりたい動機がありました。というのも、当時、社内のライティングの仕事は、私の先輩にあたるベテランライターさんか、外部のライターさんに主に依頼されていて、入社後研修を終えたばかりの私にはまったく依頼が来なかったのです。そんな時に舞い込んだこの仕事。お客様に評価してもらえれば、必ずこの後の仕事にも繋がる。チャンスだと思いました。

ーなるほど。お客様に評価していただくために、一体どんなことをしたんですか?

これまでに発行された原稿をすべて集めて、自分が再現できるように構成や文章の特徴を分析しました。そして、「お客様に喜んでもらうには、どうしたら喜んでもらえるのか、お客様のことを知るしかない。お客様のことを一番知っている人に相談すること」という上司の助言を元に、お客様の窓口を担当されてきた、社員のOさんに詳しくお話しを聞くことにしました。日曜日の朝にかけた電話だったのですが、Oさんは、そのお客様に育ててもらってきたこと、その方の為なら何でもやりたいと思っていることなど、1時間以上かけてお客様について教えてくださったのです。Oさんにとって、そしてJBAにとって、本当に大切なお客様の仕事を任せていただいていると実感した瞬間でした。また、お客様に必ず喜んでもらうためには、クオリティの高い原稿以上に価値ある仕事をしたいと思っていたので、”戦略”も工夫しました。長年続いてきたこの企画、読者からマンネリ化の声があがっていることに、お客様も悩んでいらっしゃいました。そこで、最新の雑誌を参考にした新しい誌面の案と、それに合わせた原稿案を計4案提出。その結果「どの案も素晴らしく、選ぶことができません」と、大絶賛をいただくことができたのです。お客様の想いや課題感をキャッチし、こちらから提案をすること、そして、それを実際に原稿という明確な形にして見ていただくことが、お客様の感動に繋がるのだと気付きました。そして、この仕事をきっかけにし、コラムの執筆など、徐々に仕事の依頼をいただけるようになったのです。

桃田あおい
桃田あおい

大手企業の100年を超える歴史を紐解き、
影響を与え続けるコンテンツを作る。

ー新人時代を経て、現在ライターとしてどんな仕事をされているのか、教えてください。

まだまだライターとしては駆け出しですが、通常のライティングの仕事はもちろん、マガジン一冊の原稿をすべて担当するのと同時に、冊子としてのコンセプトをプロデュースしたり、企画・編集などライティングの前段階の設計に関わったり、ライティングをする人としての“ライター”という枠を超えて、様々なお仕事に携わっています。また、「今回もライターは桃田さんにお願いします」と、案件で指名をいただけることも増えました。現在最も注力している案件が、大手飲料メーカーのS社さまの周年記念サイトの制作です。コンペから数えると約5年をかけた、JBAでも初となる規模の長期プロジェクト。私はそのコンテンツ責任者として、サイトに掲載するすべてのコンテンツの設計から制作までをプロデュースしています。

ー5年がかりの大型プロジェクトのコンテンツ責任者ですか。すごいお仕事ですね!

100年を超える大企業の歩みを紐解き、その歴史という遺産をどう社員の皆さんに活用してもらい、企業のこれからの未来に貢献できるものにしていくのか、その設計を今進めているところです。人一人、プロジェクト一つ、という規模ではなく、会社そのものの物語。当然、膨大な経営資料を読み込み、200名を超える人に取材し、そのすべての情報をひとつのストーリーに落としていかなければいけません。お客様もJBAも、全員が手探りで、今までにないコンテンツを作ろうと奮闘しています。私たちと一緒に模索しながら、日々惜しみなく協力してくださっているお客様に恩返しをし、これから先も社員の皆さんに一生涯アクセスし続けていただけるような、多くの人に愛され、企業に良い影響をもたらす、価値あるサイトをつくりたいです。

ーこの先もずっと残り続け、影響を与え続けるコンテンツを作る。そのために、桃田さん自身が目標にされていることはありますか?

ひとつは、自分自身がもっと多くのお客様に指名をいただくなど、喜ばれる仕事ができるライターであり続けることです。そして、もうひとつ。自分が取材・執筆の情報を元に、企画、編集まで業務の領域を広げてきたように、一貫してコンテンツ制作を担えるライターが集う組織をつくりたいです。「それって、ライターなの?」とも思いますが(笑) これまで1人で取材・ライティングだけを担っていたライターが、その言語化力や編集力、ストーリーを設計する力を活かして、もっと幅広い仕事に携わるようになったら。複数のライターが集まって、コンテンツの戦略や設計を議論している景色を想像するとワクワクします。

桃田あおい