第3回クラウドは誰のモノ?

先日、セールスフォース様のセミナーに参加してきました。詳しい内容はお伝えできませんが、一つ感じたのは「自信」でした。もちろん「クラウドといえばセールスフォース」というくらい、クラウドの代名詞的な企業様ではございますが、やはり実績に裏付けられた自信と、その自信が根拠の無いものではないという安心感を印象付けられました。「確かに売れるはずだよ…」という印象を受けた、というのが率直な感想です。
担当講師の話し方で特徴的だったのは、「クラウドで」や「クラウドを使って」とは言わず、「業務改善」「営業強化」というような“あくまでCRMの支援をさせて頂きます”という押し出し方をする点でした。確かに、利用者の多くは「クラウドを使用したい」のではなく、「業務をより効率化したい」「コストを下げたい」「面倒な事を減らしたい」というのが本音です。今回のセミナーにおいて、セールスフォース様はそのような要望を「いかにして実現するか」を中心に説明してくれたので、セミナーが進むにつれて「セールスフォースはクラウドを取り扱っている企業だ」というイメージが消えてしまうほどでした。
最近クラウド関係のセミナーに多数参加させて頂いておりますが、製品やサービスの機能や仕組みだけで各企業様の優劣を判断することは正直なところ難しいです(私がシステム部門の人間ではないという理由もありますが)。私個人としては、そういった機能説明セミナーよりも製品・サービス導入後の「理想の未来像」を魅力的に話してくれるほうが、リアルに導入しようという気になります。
一昔前、自動車のCMといえば「性能やスペックを羅列するもの」であることが多かったように記憶していますが、現在では多くのCMが「購入後の未来像を見せるもの」へと変化しているように思います。『消費者は「性能」を購入するのではなく、「その性能を利用して得られる輝く未来」に投資する』というような考え方に基づいてのPR戦略であると私は考えているのですが、この考え方はBtoBが多いIT販促においても非常に重要なことであると思います。輝かしい未来をリアルに連想させることで、ユーザーにその製品を使ったときに得られる「満足」をリアルに感じさせ、その製品への欲求を高めるのです。
セミナーの途中でセールスフォースの方が、「弊社のシステムを導入頂き、お客様が儲かってこそ、弊社の売り上げになりますので、責任を持ってシステム構築いたします」と冗談交じりに言っていたのが衝撃的でした。なんでもない1コマだったかも知れませんが、サービスというかビジネスの基本を見た気がします。素直に「さすが、セールスフォースさん!!」と、私はすっかり参ってしまったのでした。
坂口 俊明
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